ソフトウェアの進化とユーザの進化

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Twitter経由で良い記事を読んだ。

「Google Wave が遺したもの」

Google Wave という期待の高いソフトウェア・サービスがあったが、それほど浸透すること無く、開発が中止されてしまった。
個人的にも良さそうなサービスとは感じて、iPhoneにアイコンを加えたりしてたけど、本格的には使わず仕舞いだった。


UIは面白く、機能も豊富で高度。
しかし駄目だった。



ユーザーが使い、リテラシーが高くなるなかで、順番に機能を追加していったらどうだろうか。
ソフトウエアが進化するにはそうしたプロセスが必要である。


記事中にはこのような記述があった。
これを読んだときに、自分なりに少し分かった事があった。

ソフトウェアの進化にはユーザの進化が不可欠だ。

ソフトウェアの進化を予測して、必要と思われる機能を当初から用意しても、ユーザが追い付いていなければ、それは不要な機能だ。

不要な機能は不要なんだから、どんだけ便利だろうが不必要だ。
便利なのに理不尽な話だと思う。

しかし、ソフトウェアを使い込むに従って、ユーザは進化する。
不便さに気づいて、当初不要だった機能は必要になる。
そして最初はクレームをうけたはず機能が、まるでユーザからの新たな要望として突き上げられる。
つくづく理不尽だ。


開発者は多くの場合、最先端のユーザであるという側面も持つ為、一般ユーザとの間にしばしばギャップを生じさせる。
一般ユーザが未来に必要とするはずの機能を付け加えて、ユーザを混乱させるのだ。
恐らくスキルの高い開発者ほどその傾向があるのではないかと思う。

しかし進みすぎた機能はユーザに受け入れられない事が多い。
必要とされるのは、ユーザが進化した後だ。

Google Wave でさえそうだったんだと思う。


メールベースのコミュニケーションは、機能が貧弱すぎる。
Webベースのコミュニケーションには、十分な機能を提供するソフトウェアがまだない。

そこを作ったのが Google Wave だったんだと思うのだけど、Googleが示した未来が早すぎて全然ユーザがついて行けてなかった。

しかし、不便さはまだそこに残っているのだから、ユーザが進化し続ける限り、Wave 的な何かは必ずもう一度日の目をみるだろう。(Google Waveが今後どうなるかは分からない。)


個人的な経験でも、自分がユーザだったら必ず必要と感じる機能が、意外な程冷淡な反応で迎えられる事がある。

そんな時は、いきり立つのではなく、自分がこのソフトウェアの最先端のユーザなのだと思い出して、そのコードを消さずに無効化する事が、最善なのかも知れない。

もしかしたらユーザが進化した後なら、その機能はいるかも知れない。

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このページは、ichirocが2010年8月30日 22:41に書いたブログ記事です。

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